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東洋医学でいう「夏の養生」とは

      2022/08/17

6月も終わりに近づき、
7月も目の前ですね、、、

夏至もすぎ、
日に日に気温は高くなっているのを肌で感じます。

 

夏に入ると体調を崩される方もチラホラ、、、

熱中症などに本当に注意しなければなりません。

 

さて、
東洋医学でいう夏の養生についてご紹介いたします。

2000年も前に書かれたという
私達鍼灸師や漢方医が主とする考えが示されている

黄帝内経(こうていだいけい) という書物があります。

その経典の中の1つの素問という書物には、

各季節の養生の仕方や、正しい暮らし方などが書かれてあります。

 

そこに示されたものを少しだけご紹介いたします。

『夏三月、これ蕃秀(ばんしゅう)と謂う(いう)。天地の気交わり、万物華さき実る。』

 

蕃=茂ること。盛んになるということ。
秀=華であり美しいということ。

 

どういう意味かというと。

 

この季節は
天の気が下へ下へと降り、
地の気は上へ上へと昇って行きます。

天地の気が交わり合うこの季節は
万物が活発になり、緑は色濃く生い茂り、
花も咲き、実も実ります。

 

 

夏至に向かってどんどんとお日様が出る時間帯が長くなると

このような時期、人の動きも活動的になり、
睡眠の深さも冬ほど必要なくなります。

この時期早く目が覚めてしまう方は、
自然の摂理に体が合っている証拠ですね。

 

しかし、
暑くなって、身体に陽気がうまく発散できない
体の中に熱がこもりやすくなります。

 

そんな方は
体がだるくなり、胸が苦しくなったり、眠れなかったり、
なんだか心もソワソワしてしまいます。

熱中症もこれに当てはまります。

 

夏の旬な野菜は身体の熱を下げてくれます。

 

現在は年中いろいろな野菜が手に入ることが出来ますが、
旬の物を食べることは
本当に季節に順応する事にとても大切ですね。

 

夏野菜を食べると血脈が綺麗になります。

 

また、活動的になるときは外にでて
軽い運動で身体を動かして発散し、
気血の巡りをよくすることもおススメです。

 

これらの事は
陽気を外へ発散することが出来ます。

『此れ夏気の応、養長の道なり』と黄帝内経には記されています。

 

これをすれば長生きできるよという意味です。

 

陽気がたまりすぎると
背面の症状が多くなります。

東洋医学では

体の前側は
体の後ろ側は

の経絡(気が流れる道路の事です)が通っています。

 

ですので、
陽実(陽の気が多すぎること)
になると、
背中の痛み、
腰の痛み
頭痛、
肩こりといったトラブルが現れてきます。

体の不調に気づいた時、
またそれを予防するために
体を労わり、予防することがとても大切になります。

 

夏を楽しく過ごすためにも
是非私生活に取り入れてみてくださいね!(*^^*)

 


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