帯状疱疹後神経痛に対する早期回復に向けた鍼灸治療とアロマ、クレイセラピー
本日は、帯状疱疹後神経痛の症状でお悩みの方も多いため
1つの症例をご紹介します。
帯状疱疹後神経痛 70代 男性
右大腿部前面に発疹ができ始め、次第にキリキリとした痛みも同時に出現。
すぐに病院を受診したが、痛みがさらにひどくなった為、
総合病院へ転院。
その後水疱は治ったが2ヶ月ほど経っても痺れと痛みが続いていた。
ズボンの布が当たっても痛みを感じ、夜間痛により寝不足が続いていた。
以下当院でのアプローチ:
はじめに患部に溜まった老廃物の除去と鎮静、血行改善のために2種類のクレイ湿布を行なった。
(クレイペースト作成にはティトゥリーのハーブウォーターを使用。)
その後に神経痛と組織の修復と血行促進のためのブレンドオイルを作成し
ゆっくりしたストロークで患部をトリートメント。
使用したエッセンシャルオイルとキャリアオイルは
キャリアオイル:カレンデュラオイル、ライスブランオイル
エッセンシャルオイル:
ウィンターグリーン、マジョラム、バジル、ティトゥリー、ヘリクリサム、ラベンダーアングスティフォリア
5%濃度で作成した。
最後に早期回復のために全身の循環改善と患部の組織修復を促す鍼灸治療を行なった。
もちろん患部にも行なったが
経絡的には
足の陽明胃経絡と
足の少陽胆経絡 上に発症していたため、
それぞれの滎穴(えいけつ)
胆経は侠谿
胃経は内庭 に鍼治療
また、脈が虚脈だったため補気(気を補う)に対して
足の少陰腎経の太谿に鍼灸治療を施した。
自宅では、患部に毎日セルフ灸を行なって頂きながら
入浴の際にエプソムソルト(硫化マグネシウム)を入れて入浴して頂いた。
また栄養面ではタンパク質を積極的に取っていただくことや、
ビタミンCやビタミンE、ビタミンB、亜鉛やマグネシウムなどを積極的に摂っていたくよう指導。
神経痛は3回目の治療後には痺れは残存しているが、
ズボンが当たっても痛みはなく、夜もぐっすり眠れるようになった。
3ヶ月後にはほとんど痛みがなくなり、痛みを忘れていることが多くなった。
現在は
低気圧が近づくと、神経痛のようなだるさを感じるがほどんど痛みや痺れは無くなった。
考察
帯状疱疹の原因は、ヘルペスウイルスの一つのである水痘・帯状疱疹ウイルスです。
一度、水ぼうそうにかかると、症状が治ったあともウイルスが完全に体からなくなるわけではありません。
ウイルスは、脊髄の近くにある神経節などに潜伏します。
その後、疲労、免疫機能の低下などをきっかけに、
潜んでいたウイルスが再活性化することがあります。
再活性化したウイルスは神経に沿って移動し、
その神経が支配している皮膚に到達します。
そのため、
神経の中でウイルスが再活性化
↓
神経に沿ってウイルスが広がる
↓
神経の走行に沿って、片側に痛みや発疹・水疱が出る
という特徴的な症状が現れます。
帯状疱疹では、皮膚の症状が治ったあとも、
神経そのものにダメージが残ることで痛みが続くことがあります。
これが帯状疱疹後神経痛(PHN)です。
つまり、
「皮膚は治ったのに、なぜ痛みだけが残るの?」
という疑問が残ると思いますが
「帯状疱疹によって神経が傷つき、その後も痛みが残存してしまう。」
からです。
鍼灸やアロマセラピーはその損傷した組織への
循環改善を行い、修復を促す事が得意とされるため、
鍼灸アロマを用いて今回施術を行いました。
また、神経は温めることで痛みが軽減することもあるため
ご自宅でのセルフケアとしては毎日必ず湯船に浸かったり、
お灸に欠かさず行ない患部の循環促進に取り組んでいただきました。
無事に痛みが軽減し、
今はお孫さんの部活動の応援に遠征先まで行かれたりと
元気に過ごされています。
ご自宅でのセルフケアもしっかり行なってくださったことも
よくなっていた要因の一つだと考えます。
最初にご来院された際は大変お辛そうだったため
早期に痛みが改善して本当に良かったです。
ご利用いただきありがとうございました。



