約８年間という長い月日を経て妊活ご卒業おめでとうございます。
2023/06/27
久しぶりに妊活について
長文になりますが
ブログを書かせていただこうと思います。
妊活のブログについて、
実は書くのを躊躇していた私です。
妊活について書くことは
妊活を頑張られている皆様と日々接する上で
大変デリケートな話題だと認識しているので
私の中でも書けない話題の一つでした。
しかし、
今回はそんな妊活を頑張られている皆様に
勇気を与えてくれるような出来事があったので
患者様の御了承をいただいて
ブログを書かせていただこうと思います。
昨日、
当院で妊活を頑張ってくださっていた患者様が
無事に安定期を迎えられ、
当院の妊活治療をご卒業されました。
R様 44歳 女性の患者様
2人目のお子様をご希望で
当院を2021年10月にご来院されました。
当時の状況は
病院での不妊治療を
2015年から開始され、
人工授精や体外受精もこの時点で多くチャレンジされておられました。
妊活にあたってのお悩みは
内膜が８ミリとなかなか厚くならないと
悩まれていたことを今でも覚えています。
その時、凍結卵子はなく
採卵周期でのチャレンジから当院をご利用くださりました。
体の冷えもあり
PMSの症状も当時は強く生理のたびに
辛い症状を抱えられておられました。
ただ患者様は
体質改善の重要性を認識していただいていて、
R様のご希望で
一旦病院ので治療を休憩し
体質改善に励んでくださいました。
当院の妊活鍼灸は
生理周期に合わせて治療を進めておりますが
その間、R様は
絶え間なく体を整えるために
当院をご利用くださいました。
そしてお伝えした栄養学もすぐに取り入れてくださり
日によっては
栄養に対してのモチベーションのアップダウンはあったものの
常に励んでくださりました。
また、
R様だけでなく
ご主人様もお伝えした栄養法を
一緒に取り入れてくださっていました。
世間的に
2022年の4月から
病院での不妊治療が保険適応になりましたが
その年齢には制限があり
43歳未満まで適応とのことで、
保険が使えるうちに一番費用のかかる
採卵をして卵子の凍結したいとのことでしが
その時は凍結ができなく、深く落胆されていたことも
鮮明に覚えております。
しかしその前に採卵できていた卵子を
移植するために、またさらに
体質改善や生活を整えられて
移植の準備のために体調を整える努力をされていました。
保険適応となって
使用できる薬剤も制限がかかり
本当に使いたい薬剤を使えずに
不妊外来のDr.は頭を悩ませている
ということも伺ったことがございます。
凍結できていた２つのうち１つを移植しましたが
その時は結果に結びつくことができませんでしたが
最終的に今年の2月に
最後の１つを自費治療で移植することになり
病院への通院も本格的に再開されました。
最初の採血で
E2もFSHの数値も問題なくGOOD！
移植周期にスムーズに入ることができました。
だたその時も内膜の厚さがスムーズに厚くならず
不安なご様子でした。
移植前に
E2はスムーズに上がってくれましたが、
内膜は当院へ来る前と同じ８mmで移植となりました。
内膜が厚くならないことを
大変気にかけておられたR様だったので
その時は不安で不安でどうしようもなかったと思います。
移植後も当院をご利用くださり
その間お自宅でのセルフ灸に
栄養法も頑張ってくださいました。
移植から１週間後の判定日
患者様からLINEで無事に陽性判定が出たと
ご一報をいただきました。
年齢で言えばHCGの値も満点だとDr. がおっしゃっていたようです。
私もそのご連絡をいただいた際には
何度もそのメッセージを読み返し
間違いではないことが確認。
私もその時、流石に感極まり。。。
そして、
ついに安定期に入り
昨日当院の妊活鍼灸をご卒業されました。
こんな日が来ると信じていつも
治療を行っているのですが
本当に昨日は考え深い日となりました。
R様のその努力に私自身も感銘を受け
勇気や感動をいただきておりました。
R様にとって
この長い妊活の期間は
辛いことの方が断然多かったと
私も認識しております。
移植の時
内膜の厚さは8ミリとその厚さに
大きな違いはなかったとは言え、
同じ８ミリの中でも
栄養や、体の体質を整えることに励まれた結果
その内膜の質は大きく変られていたと
私は確信しています。
病院でのホルモン剤を服用し始めると
体の副作用も伴います。
妊活にフォーカしていても
基礎となる体が整っていなければ
そのホルモン治療も良い結果に結びつくことは
難しいと、妊活に携わらせていただく中で
私も感じていることです。
そして昨日、治療後に患者様があらためて
ご感想のメッセージをお寄せくださりました。
ご承諾をいただき
そのメッセージを掲載させていただきます。
このメッセージは
間違いなく私自身にも勇気をいただけたメッセージです。。涙
そして、
今妊活をがんばれている皆様も
元気をいただけるメッセージではないかと
掲載させていただきました。
安定期に入ったとはいえ
もちろんまだまだ不安は尽きないと思いますが
この節目を迎えられた事を心からお喜び申し上げます。
また、
ご主人様も
いつも治療の際にR様を当院まで
送迎してくださっていたり、
率先して栄養の改善にも取り組んでいただきありがとうございました。
この妊活はご夫婦の二人三脚で力を合わせて
頑張られていたことが大変印象深かったです。
医学が発達し一昔に比べれば
不妊治療も受けやすくなりましたが
妊活をする上で他にも大切なことがあると
私自身は認識しております。
昨日まで
私の治療を信じ
治療を一緒に頑張ってくださったこと
本当に心から感謝申し上げます。
不妊症になる原因は本当に様々です。
R様は問題となることに真正面から向き合い
日々努力されておられました。
いつもお伝えしているように
健康な体を作るには
一夜漬けでは決して手にいれることはできません。
私たちは
上の口から栄養と共に後天性の気を、
下の口から先天性の気をいただき
お腹の中でその二つが合わさることで
生を受けることができます。
それらの質を
高めていくことや
その受け皿となる母体を整えることが大切なことは
皆様お分かりかと思います。
ただどのように改善すれば良いのか、
長く妊活と向き合われていると
わからなくなる事も承知しております。
その方にとって
最も大切なことが何なのか？
専門的なアドバイスが必要になるかと思います。
今は情報が溢れる時代ですが
その方にとって
最も大切なことが何なのか、わからなくなることも
多くあるかと思います。
出産も同じですが
妊活も皆様が全て同じというケースは
少ないと思っています。
何かの壁に当たって身動きが取れない時に
自分自身だけで解決しようとせずに
人からのアドバイスを聞ける余裕はないかもしれませんが
どのような場面でも
その素直に耳を傾けることも大切なことかもしれません。
R様は
アドバイスをすぐに取り入れ実行できる
柔軟性をお持ちだったことも
結果に結びついた要因の一つだと思います。
R様
この度は本当におめでとうございます。
そして無事にご出産の日を迎えられることを
心からお祈り申し上げます。
本当にありがとうございました。