優勝のご報告ありがとうございます。〜女性アスリートのサポートについて〜
2023/11/12
先日、ご紹介させていただいた、
夢道場の渡邊愛夢実選手が、
九州大会優勝のご報告にご来院くださいました。
大変うれしいことに、
勝ち取られた貴重なメダルを
私にもかけてくれました。
渡邊選手の日々の積み重ねが、
結果へと繋がったのにも関わらず、
ちょっぴりお手伝いをさせていただいただけの
私の首にも、かけてくれて感動しました。
いつも素直な渡邊選手の笑顔や涙や、
真剣な顔を見ていると、
こちらも本当に勇気と元気をいただきます。
本当にいつもありがとうございます。
小学生中高学年は
男性に比べて、女性としての体の変化が
大きく出てくる節目の年齢となります。
PHV年齢とは、身長発育速度が最も速い年齢のことですが、
男性は12.8歳
女子では10.6歳 と、
男性に比べて、女性は大人への準備が早いそうです。
また
身長と共に、
生殖器系への影響も大きく現れてきます。
私は初潮を迎えるのは中学生後半でした。
アスリートは、運動をしていない方に比べると
平均して初潮が遅れるというデータもありますが
みなさんを見ていると、あまり関係ないように思います。。
初潮を迎える前の選手や
迎えた後の選手には、ケアの時になるべく
月経の状況を伺うようにしています。
月経の状態は、
アスリートにとってコンディションを整える上で
また、スポーツ障害や外傷に大きく影響する原因の一つにもなります。
またそれだけではく、
健康への影響も。
ハードなトレーニングを行っている選手でも
毎月の生理の影響は大きく、
体重にも大きく影響します。
計量を行わなければいけない競技や
新体操などの美しさを競う採点競技は
試合前になると減量を行う選手も多くいらっしゃいます。
忘れてはいけないのは、
排卵以降の高温期は体重は落ちにくくなることを
選手も含め、コーチや保護者の方も知っておいていただきたい知識です。
高温期に減量を試みている選手は
体重を落とすというより
増やさないように維持する。という気持ちの方が
ストレスなく減量を行うことができますし、
それ以外の時期は、
体重は落ちやすいので
計画を立てて減量も行うようにしてください。
また、
体脂肪率が17%以上が初潮を迎えるのに必要な体脂肪率です。
長距離種目や、採点競技は特に、
体重だけでなく体脂肪率も管理して置くことが
原発性無月経を引き起こさないために必要なことです。
女性ホルモンは
いくつか種類がありますが
（ここでは細かくなり長くなるのでホルモンの種類の説明は割愛します。）
実はそれらは
生殖器だけでなく、
私たちが健康を維持するためにも働いてくれています。
多くの女性にとって月経は、
『きつい』『辛い』などといった
ネガティブな印象を持っている方が多いかなと思います。
私も、
母が毎月生理で苦しんでいる姿を見ていたので
生理は辛いという印象が頭に埋め込まれていた一人です。
そして、私も学生時代の生理の時期は
本当に辛かったなと思います。
しかしそれは、
もしかしたら固定概念だったことも
要因の一つかもしれないなと今では思っています。
今の私にとっては、
生理は辛いものではない。と
日頃から生理の苦しさと向き合っている方や
これから生理を迎えて、生理を恐れている皆様には、
伝えていきたいと思っています。
生理は、
女性にとってのバロメーターです。
そしてデトックス。浄化の時期でもある。
子供を授かる為だけの準備ではなく、
女性にとって生理は
健康な体を維持するために必要なことです。
生理が辛いときや、
不順な時は、
体を整えることが必要な時期なんだということも
頭の中に入れておいていただきたいと思います。
成人の方だけでなく
学生の皆様で初潮を迎えて辛い思いをされている方も
当院をご利用いただいていますが、
そこでは体質を変えていくことがキーポイントになります。
現在も成人の方で
月経による辛さを緩和するために、
ピルを日頃から服用されて
月経をコントロールされていた患者様は
根本的に改善したいとのご要望で
鍼灸治療や栄養療法に取り組んでいただき
ピルを卒業される方もいらっしゃいます。
また、生理痛がひどかった皆様は
生理痛はなくなっている方が当院の患者まで多くいらっしゃいます。
体質を変えて整えれば
生理は心地よいものです。
みなさんも改めて、
毎月の生理と向き合ってみてくださいね。
生理が毎月きてくれる事も、
当たり前のようで当たり前な事ではないですからね。
大変長くなりましたが、
いつもご覧いただきありがとうございました。